【記事を追加しました。】WordPressでLaTeXを使ってみる。

By | 2017年4月26日 , Last update: 2018年9月17日


LaTeXの表示方法についてのお知らせ

サーバの処理パフォーマンスを改善するため、2018年9月をもちましてWP-QuickLaTeXプラグインの使用を終了し、MathJax(+MathJax-LaTeXプラグイン)に移行しました。

本移行作業に伴い、本文中に記述されている数式のレンダリング処理はMathJaxで行われているため、本文中の記述内容と実際に表示されている数式の間に相違が生じている可能性があります。

この点につきましては、修正作業を行っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


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はじめに

MediaWikiだとMathプラグインなどを使用すると、LaTeXを使って数式を出力できますが、それがWordpressでもできないものかと思い、適当にぐぐってみると…

それなりにあるみたいですね。

その中から、もっとも機能が豊富そうで、かつメンテナンス状況が良さそう(2017年4月現在)なWP-QuickLaTeXをインストールしてみることにしました。

インストールの手順

インストールの手順は以下の通りです。本サイトの環境では管理画面からのインストールができないので、シェルプロンプトを用いてインストールや必要なディレクトリの作成を行っている。またWordpressは/usr/share/wordpressの下にインストールされている前提で記述しているので、これとは異なるディレクトリにインストールしている場合には適宜読み替えてください。

  1. wordpress.orgのサイトからwp-quicklatex-3.8.4.zipをダウンロードします。
  2. ダウンロードしてきたZIPファイルを展開します。
  3. wp-quicklatexというディレクトリができますので、適当なユーザ権限で以下のコマンドを実行してwordpressのpluginディレクトリの下に移動します。
    $ mv wp-quicklatex /usr/share/wordpress/wp-content/plugins

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  5. 管理画面の「プラグイン」メニューを選択するとプラグインのリストが表示されますので、WP QuickLaTeXプラグインを有効化します。
  6. root権限で以下のコマンドを実行後、キャッシュ用のディレクトリを作成し、アクセスモードを適切に設定します。このディレクトリのownerはhttpdを実行するユーザと一致させておきます。また、3行目はSELinuxを有効にしている場合に限り実行します。
    # mkdir /usr/share/wordpress/wp-content/ql-cache
    # chmod 755 /usr/share/wordpress/wp-content/ql-cache
    # chcon -t httpd_sys_rw_content_t /usr/share/wordpress/wp-content/ql-cache
  7. 管理画面に「QuickLaTeX」メニューが追加されていますので、これを選択し、画面上部にエラーメッセージが表示されていなければ、インストールに成功している(はずです)。

使用例

シンプルな使用例

WordPressの編集画面で数式を書き込みたい記事の先頭に

[latexpage]

と書いておき、以下のように書いておくと、

\[ \int^{\infty}_{-\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{\pi} \]

記事の途中で以下のような数式を表示させることができます。

\[
\int^{\infty}_{-\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{\pi}
\]

数式の全部を黒以外の色で表示してみる。

数式の全部を黒以外の色で表示したい場合には、数式全体を[latex]及び[/latex]で囲んだ上で、表示したい色を

[latex color=”00ff00″]数式[/latex]

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のような形式で指定すると、以下のように表示できます。CSSで対応する方法になります。$$\definecolor{rgbgreen}{RGB}{0,255,0}$$

\[
\color{rgbgreen}{\int^{\infty}_{-\infty} e^{-x^2} dx = \sqrt{\pi}}
\]

数式の一部を黒以外の色で表示してみる。

数式の一部を黒色以外の色で表示したい場合にはLaTeX実行時に対応する処理を行う必要がありますが、WP-QuickLaTeXはデフォルトの設定ではLaTeXのパッケージをそれほど多くは読み込んでくれません。色付きで表示するためのパッケージ(colorパッケージ)もデフォルトの設定では読み込みの対象になっていないので、明示的に読み込む必要があります。

それではどのようにすればよいかといいますと、数式全体を[latex]及び[/latex]で囲んだ上で、以下のように読み込みたいパッケージの設定をpreambleタグで囲んだ上で[latex]タグの直後に挿入する必要があります。

[latex]
[+preamble]
\usepackage{color}
[/preamble]
数式
[/latex]

 

すると、以下のように表示できます。

\[
\int^{\infty}_{-\infty} {\color{blue}e^{-x^2}} {\color{red}dx} = \sqrt{\pi}
\]

数式を記述する以外の部分のLaTeXの構文が理解できていないと難しいところですが、その分黒色以外の色を2色以上使うことができますので、小回りは効くと思います。

latexタグをクイックタグに追加してみる。

以下のようなコードをfunctions.phpに追加しておくと、latexタグをクイックタグとして追加できます。

if (!function_exists(‘add_quicktags_to_text_editor’)):
function add_quicktags_to_text_editor() {
if (wp_script_is(‘quicktags’)) {?>
<script>
QTags.addButton(‘LaTeX’,’LaTeX’,’[latex]’,’[/latex]’);
</script>
<?php
}
}
endif;
add_action(‘admin_print_footer_scripts’,’add_quicktags_to_text_editor’);

 

また、Wordpressのテキストエディタの上部に”LaTeX”ボタン(下図の赤矢印)が表示されます。このボタンを押すとクイックタグが表示されるので、数式の入力がはかどるかもしれません。

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まとめ

本記事ではWordpressでLaTeXを使用するために必要なパッケージと、そのインストールの方法について書きました。また、最後にWordpressのテキストエディタにおいて入力のための作業効率を高めるための方法として、”LaTeX”ボタンを追加する方法についても書きました。

数式を色分けした方がよい場面はいまいち思いつかないのですが、説明などが込み入ったグラフで表示するとき等に使うとわかりやすくなったりして便利なのかもしれません。

この記事は以上です。