はじめに
先日、サルヴァトーレ・フェラガモの銀座本店でトークイベントがありまして…
お誘いをいただいたので、行ってきました。
行ってみると、イベントの会場の入口を入ってすぐのところにあったテーブルの上に、お土産と思しきものが入った紙袋が事前に聞いていた招待人数分くらいあったので、
「おそらくワイン🍷だな。」
と思いながらトークイベントに参加し、雑誌「GQ」の鈴木編集長とIOさんと少々お話をさせていただいた後、ちょっと買い物と靴(トラメッザ)の修理の依頼もしつつ帰ろうとしたところ、スタッフの方から
「こちらをお持ち帰りいただければと思います。中身はワインです。」
ということで、件の紙袋を自分と嫁様の分の2個いただきました。
そこで、この記事では改元とはあまり関係なくお送りする2019年のゴールデンウィーク特別大余談企画といたしまして、このワインについての個人的な感想を思いのままにペンでスラスラと書いていきます。
以下本文が続きます。
いただいたワインですが、「イル・ボッロ(Il Borro)」の2014ヴィンテージのハーフボトル🍷です。
750mlのものはAmazon経由でエノテカでも売ってます。
イル・ボッロはトスカーナ州にある「イル・ボッロ」という名前のサルヴァトーレ・フェラガモ(3代目)氏が所有する村(というか集落)にあるワイナリーが1999年より出荷しているワインのうちの一つ(赤ワイン)です。他にも「イル・ボッロ ラ・メッレ」(白)、「アルパ・ソルシ」(スパークリング)なんてのもあります。
フェラガモによるワインの出荷が始まってからは(この記事を最初に書いた時点(2019年4月))でまだ20年ほどということでワイナリーとしての歴史が浅めではあります。しかしながら、品質の改善と拡販を並行してかなりの勢いで進めているようで、サルヴァトーレ・フェラガモ(3代目)氏が時々日本にやってきて、ワインを売り込んているようです。
↓のボトル(空瓶ですみません🙇♂️)は昨年(2018年)にいただいたサルヴァトーレ・フェラガモ(3代目)氏の直筆サイン入りの「イル・ボッロ(Il Borro)」ですが、今回いただいたものと同じ2014年のものでした。
実はこのボトルはいただいてからすぐに開けて飲んでしまったのですが、渋みが少々強めで、まだ早いかなぁという印象でした。
先日いただいたワインも2014年のものだったので、「ぶっちゃけイタリア🇮🇹のワインですしお寿司🍣 」ということで、買ってきたお寿司(マグロ多め)と合わせてみたところ、渋みが取れてまろやかな味になってました(※個人の感想です)。
「イル・ボッロ」の飲み頃はもしかするともう少し後(6-10年程度)なのかもしれません。もし10年程度経過したあたりが最適な飲み頃なのだとすると、クオリティ的にはすでにガヤと同等のレベルに達している可能性さえありそうです。
ワイナリーの成長性?
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「サルヴァトーレ・フェラガモ」と言えば、もともと靴屋なわけです。
本Webサイトの管理人たるpandaは靴のサイズが29cm(US:11,EUR:44-45)だったりするため、いい感じの既製品の靴を探すのが極めて困難でした。
そんなある日、靴製作のデモンストレーションのイベントにご招待をいただいた際にサイズがない旨をその場に居合わせたフェラガモの偉い人に話してみると…
「じゃあ、作ってあげるよ。チャージは別途いただくけどな(小声)。」
ということになり、最初に作っていただいたのが「メトロ」(Metro)という靴でした。
それも、勢いで2足作ってしまいました!! 👞
その後も前述のイベントでIOさんが履いていた「トラメッザ」(Tramezza)などの靴を2-3年に1度靴をオーダーして、大切に履いています。オーダーした靴についてはどれも「はずさない」デザインであることと、長時間履いていても苦にならないという点で極めて優秀な靴だと思います。
また、靴のついでといってはアレな感じですが、通勤用に使えそうな服(たまにそうでないものもありますが…)をときどき調達しています(服は既製品です)。
「メトロ」をオーダーしたことと、嫁様が時々それなりのお値段の靴👠、服👗、さらには時計⌚️などを買っていたせいか、それ以降イベントにご招待をいただくことが多くなり、お伺いすることも多くなりました。
イベントの際には自社ブランドの宣伝も兼ねてか、必ずフェラガモのワインが登場するのですが…
最初は前述の「イル・ボッロ ラ・メッレ」(白)と「モエ・エ・シャンドン」と普通の赤ワインが登場していて、ブランド的には一貫性がなかったところが、イベントの回を追うごとに、
- 「モエ・エ・シャンドン」が「アルパ・ソルシ」(スパークリング)に入れ替わり、
- 普通の赤ワインは「イル・ボッロ」に入れ替わり、
- ロゼ・ワインとして「デル・ボッロ」が加わったり、
という感じで、フェラガモのブランドのもので統一されるようになりました。
そうなると、何年か続けて同じ銘柄のワインで、かつヴィンテージが異なるものをいただくことになります。したがって、「年々おいしくなっているかどうか」についての情報を得ることができます。「アルパ・ソルシ」にはこの記事を最初に書いた時点(2019年4月)ではヴィンテージの表示がないため、最も長期的な比較ができるのが「イル・ボッロ ラ・メッレ」ということになります。
比較といっても定性的かつ主観的なものになりますが、「イル・ボッロ ラ・メッレ」については年々おいしくなっていると感じます。「アルパ・ソルシ」についても、「モエ・エ・シャンドン」並みの品質に達していると思ったので、2017年のロゼワインの発表の際にフェラガモの銀座本店でお会いしたサルヴァトーレ・フェラガモ(3代目)氏に直接、
「アルパ・ソルシはモエ・エ・シャンドンよりおいしいですよ。」
とかみかみの英語で話したところ、
「Wow!! Thank you!!」
って言ってました。😃
その一方で、「イル・ボッロ」についてはいまいちかなぁ… とずっと思っていたのですが、たまたま今回時間をおいて同じヴィンテージのものを飲んでみたところ、後から飲んだ方が味が良かった(※個人の感想です。)ので、長めの熟成ができるタイプのものであることが確認できました。
出荷開始から20年程度とワイナリーとしての歴史が浅いので、そのかわりに成長性が明確にわかる部分、すなわち品質の向上というところで全力勝負した結果が徐々に表れてきているようです。
まとめ
ワインが美味しいとはいっても、健康や資金的なものを考慮すると毎日適当に買ってきて飲めるというものではないので、できれば「ハズレのないもの」を選択したいところです。
フェラガモというブランドの下で製造・出荷していて、今後の成長性も期待できるというのはワイン選びの視点としては今までにはあまりなかったもので、かつわかりやすいものだと思います。また、価格もそれほど高くはない(2019年4月現在)ので、急な来客やワイン好きの方への贈答品が急遽必要になった時等、選んでいる時間があまりないような場合の「はずさない」ワインとしてはかなり有力な選択肢になりそうです。
以上、pandaの大余談でした。🐼