Fedora 27でWebDAV経由でPUTコマンドが実行できなかったときの対処法のメモ書き。

By | 2018年4月10日

はじめに

Fedora 27にアップデートしてからWebDAVを使っていなかったのですが、久々にdddavを使ってWebDAV経由でファイルをアップロードしようとしたところ、無情にもエラーメッセージがdddav上に表示されてアップロードができなかったので、原因を調査してみました。

この記事ではその原因と対処法について記述していきます。

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症状

発生した現象は以下の通りです。

  1. ファイルがWebDAV経由でアップロードできない。使用しているWebDAVのクライアントによってはその旨を示すエラーメッセージが表示される。
  2. Apache httpdのログに以下のようなログ等が出力される。
    [Tue Apr 10 20:24:51.963107 2018] [dav_fs:crit] [pid 1558:tid 140453349422848] (20019)DSO load failed: AH00576: The DBM driver could not be loaded

     

原因

Fedora 27からapr-util-bdbというパッケージが作られているのですが、これがFedora 26からのアップデート時にインストールされないのが原因のようです。

参考: Bug 1491151 – DSO load failed: AH00576: The DBM driver could not be loaded

対処法

以下の手順で対処します。

  1. root権限で以下のコマンドを実行し、apr-util-bdbパッケージをインストールします。
    # yum install apr-util-bdb

     

  2. root権限で以下のコマンドを実行し、Apache httpdを再起動します。
    # systemctl stop httpd
    # systemctl start httpd

     

上記の手順を実行すると、WebDAV経由でファイルが操作できるようになります。

まとめ

WebDAVに限らず、通信系の根本的なところを扱うソフトウェアは良くも悪くも空気というか、動いてもらわないと困る上に、問題発生の原因の把握と修正にそれなりの手間と精神的な負担がかかりますね(久々に使うと、いろいろと忘れていたりすることもあります)。

そこで、他のサーバで類似の現象が発生した場合でもすぐに修正ができるようにメモ書きを残しておくことにしました。ついでに、他の方のお役に立てていただけると幸いです。

この記事は以上です。