はじめに
運用中のサーバをFedora24から25を経由して26にアップグレードすることにしたのですが、その前に問題が起きないかどうかの確認がしたかったので、自宅用のサーバでFedora25から26へのアップグレードをしてみることにしました。
自宅用のサーバにはMediaWikiが入っているので、なんか問題が起きた場合にはそちらについても書いていきます。
アップグレードの手順
大きな問題が発生しない限り、Fedora Projectのこのページに書いてある手順の通りに進めていきます。
なお、SSDのドライブ上にrootパーティションを作成したサーバに対してインストールを行っていますが、インストールに要した時間は約2時間でした。
- root権限(以下、dnfの実行はroot権限の下またはsudoコマンドを使用して行います。)で以下のコマンドを実行し、Fedora 25の最新版のパッケージをインストールします。
dnf upgrade
- 以下のコマンドを実行し、dnf-plugin-system-upgradeパッケージをインストールします。
dnf install dnf-plugin-system-upgrade
- 以下のコマンドを実行し、Fedora 26の最新版のパッケージをダウンロードします。
dnf system-upgrade download –releasever=26
- 以下のコマンドを実行し、システムを再起動します。すると、再起動後に手順3でダウンロードされたパッケージがインストールされます。
dnf system-upgrade reboot
- インストールが終わると、もう一度システムが再起動されます。
xrdp関連の修正
バージョン1.8.0以降のTigerVNCはクリップボードがサポートされているが、このサポートを利用可能な状態にしたままxrdp経由でTigerVNCを使用すると、xrdpによる接続が切断されてしまうので、/etc/xrdp/sesman.iniに以下の修正を行い、クリップボードのサポートを無効とする設定を行う。
軽く触ってみる。
Linux kernelのバージョンの比較
まず、アップグレードの前後のLinux kernelのバージョンを比較する。
Fedora 25
Fedora 26
Fedora 25のリリース時のkernelのバージョンは4.9.5だったので、dnf upgradeコマンドによって、アップグレード時点でのほぼ最新版に更新されていることがわかる。
Screenshot(xrdp経由)
今回アップグレードしたサーバにはディスプレイが接続されていないので、Fedora 25の時と同様にxrdp経由で接続してみることにする。
スクリーンショットは以下のような感じになります。
まとめ
Fedora 26へのアップグレードではFedora 25へのアップグレード時のようなトラブルには(今のところ)遭遇していませんが、これでしばらく使いつつ、様子を見ることにします。
この記事は以上です。