Fedora 25から26へのアップグレード

By | 2017年7月24日 , Last update: 2017年8月13日

はじめに

運用中のサーバをFedora24から25を経由して26にアップグレードすることにしたのですが、その前に問題が起きないかどうかの確認がしたかったので、自宅用のサーバでFedora25から26へのアップグレードをしてみることにしました。

自宅用のサーバにはMediaWikiが入っているので、なんか問題が起きた場合にはそちらについても書いていきます。

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アップグレードの手順

大きな問題が発生しない限り、Fedora Projectのこのページに書いてある手順の通りに進めていきます。

なお、SSDのドライブ上にrootパーティションを作成したサーバに対してインストールを行っていますが、インストールに要した時間は約2時間でした。

  1. root権限(以下、dnfの実行はroot権限の下またはsudoコマンドを使用して行います。)で以下のコマンドを実行し、Fedora 25の最新版のパッケージをインストールします。
    dnf upgrade
  2. 以下のコマンドを実行し、dnf-plugin-system-upgradeパッケージをインストールします。
    dnf install dnf-plugin-system-upgrade
  3. 以下のコマンドを実行し、Fedora 26の最新版のパッケージをダウンロードします。
    dnf system-upgrade download –releasever=26
  4. 以下のコマンドを実行し、システムを再起動します。すると、再起動後に手順3でダウンロードされたパッケージがインストールされます。
    dnf system-upgrade reboot
  5. インストールが終わると、もう一度システムが再起動されます。

xrdp関連の修正

バージョン1.8.0以降のTigerVNCはクリップボードがサポートされているが、このサポートを利用可能な状態にしたままxrdp経由でTigerVNCを使用すると、xrdpによる接続が切断されてしまうので、/etc/xrdp/sesman.iniに以下の修正を行い、クリップボードのサポートを無効とする設定を行う。

軽く触ってみる。

Linux kernelのバージョンの比較

まず、アップグレードの前後のLinux kernelのバージョンを比較する。
Fedora 25

Linux example.org 4.11.9-200.fc25.x86_64 #1 SMP Wed Jul 5 18:19:05 UTC 2017 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

 

Fedora 26

Linux example.org 4.11.11-300.fc26.x86_64 #1 SMP Mon Jul 17 16:32:11 UTC 2017 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

 
Fedora 25のリリース時のkernelのバージョンは4.9.5だったので、dnf upgradeコマンドによって、アップグレード時点でのほぼ最新版に更新されていることがわかる。

Screenshot(xrdp経由)

今回アップグレードしたサーバにはディスプレイが接続されていないので、Fedora 25の時と同様にxrdp経由で接続してみることにする。

スクリーンショットは以下のような感じになります。

まとめ

Fedora 26へのアップグレードではFedora 25へのアップグレード時のようなトラブルには(今のところ)遭遇していませんが、これでしばらく使いつつ、様子を見ることにします。

この記事は以上です。