LuaJITをVisual Studio 2017でビルドし、AviUtlとともに使用してみる。

By | 2017年5月13日 , Last update: 2017年6月17日

はじめに

AviUtlでちょっとでも重いスクリプトを実行させると、動画編集用PC(といってもそんなに高性能ではないです。)がわりと頻繁に固まってしまうので、luaJITをVisual C++ 2017を使って以下の手順でビルドしてみました。なお、どちらも2017年5月現在の最新版を使用しています。

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ビルドの手順

ビルドの手順は以下の通りです。

  1. The LuaJIT ProjectのページからLuaJIT-2.0.5.zipをダウンロードする。
  2. LuaJIT-2.0.5を展開する。
  3. srcディレクトリの下のmsvcbuild.batを適当なテキストエディタで開き、”/MD” となっている箇所(2箇所)を”/MT”に書き換える。
  4. 「スタート」→「Visual Studio 2017」→「x86 Native Tools Command Prompt for VS」を選択し、ビルド用のコマンドプロンプトを開く。
  5. 手順3.のディレクトリに移って、”msvcbuild.bat”コマンドを実行する。ビルドが成功すると、同じディレクトリに”lua51.dll”という名前のファイルが作成される。
  6. AviUtlが実行されている場合には、ここでいったん終了させる。
  7. AviUtlのディレクトリの下にある”lua51.dll”を別の名前(例えば、lua51.dll.ORG)に変更しておく。
  8. 手順5.で生成した”lua51.dll”を”lua51.dll.ORG”のあるディレクトリにコピーする。

入れ替えた結果は…

定量的な比較を行ったわけではありませんが、重い処理を伴うスクリプトを大量に使用しているときに少し処理が早くなったような気がします。

ハマりどころ

手順4.でx64用のコマンドプロンプトでビルドすると、AviUtlで使用できません(読み込めない旨のエラー画面が表示される)。