はじめに
この記事でPlayストアからTermuxをインストールしてEmacsを使えるようにしたところまで書きました。
おかげさまでいろいろと使えています。
この記事の下書きもTermuxのEmacsで書いています。
PlayストアからインストールしたTermux上にEmacsをインストールするにあたり、pkgコマンドが使えるようにすべくリボジトリを切り替えてみた[1]のですが、その設定がいつの間にかデフォルトの設定に戻ることがあり(※原因は不明です。)…
「これは使いにくくなりそうだな。」
と思ったことと、Playストアからダウンロード/インストール可能なTermux(以下、「Playストア版のTermux」と書きます。)は更新の予定がないことがわかった[4]ので、F-Droidからダウンロード可能なTermux(以下、「F-Droid版のTermux」と書きます。)と入れ替えることにしました。
Playストア版のTermuxのバージョンの確認
Playストア版のTermuxがすでにインストールされていますので、以下の手順(ROG Phone 5(ZS673KS)の場合の手順のため、他のスマホでは手順が異なる場合があります。)でバージョンを確認してみます。
- スマホの設定画面を開きます。
- 「アプリと通知」をタップします。
- 「アプリと通知」画面が開き、画面中にアプリの一覧が表示されますので、一覧などの中から「Termux」を探してタップします。
- 「アプリ情報」の画面が表示されますので、一番下の「アプリの詳細」の項(下図の赤矢印)を確認します。「バージョン0.101」がインストールされていることがわかります。
F-Droid版のTermuxのインストール(入れ替え)
Playストア版のTermuxがすでにインストールされている場合のF-Droid版のインストールの手順は以下の通りです。
- [2]の手順でインストールされているパッケージ等のバックアップを取得し、Termuxの外部のストレージ上に保存します。
- Playストア版のTermuxのバージョンを削除します(ROG Phone 5(ZS673KS)では上書きインストールに失敗しましたので、いったん削除しています)。
- F-DroidのTermuxのページの”Download APK”のリンクからAPKファイルをダウンロードします。この記事を最初に書いた時点(2021年8月)では”com.termux_117.apk”という名前のファイルをダウンロードすることができました。
- 更新情報が必要であれば、F-Droidのアプリ群の更新情報等を取得するためのアプリ(F-Droid.apk)が手順3のページからダウンロードできるので、お好みでインストールします。
- APKファイルが「ダウンロード」ディレクトリにダウンロードされるので、それらをインストールします(「PlayストアからダウンロードされたAPKファイルだがインストールしてもよいか」という趣旨のメッセージが表示されたポップアップが現れたら、「はい」をタップします)。
- 手順1で取得したバックアップ用をリストアします。
- 手順6でPlayストア版においてカスタマイズした特殊キーの設定のための設定ファイルがリストアされますが、特殊キーのキー配列自体には反映されなかったので、Termuxを再起動します。
- Termux上のアプリケーション(特にEmacs)の動作の確認を行います。
インストールしたバージョンの確認の方法
F-Droid版のTermuxはバージョンの確認の方法は少なくとも以下の2通りがあるようです(この記事を最初に書いた時点(2021年8月)の情報です)。
スマホの設定から確認する方法
「Playストア版のTermuxのバージョンの確認」と同様の手順でバージョンの確認ができます。
「アプリの詳細」の項はグレーアウトされていますが、下図の赤矢印の例では「バージョン0.117」がインストールされていることが確認できます。
Termuxのコマンド(termux-info)で確認する方法
バージョン0.107以降のtermux-infoコマンドを実行するとTermuxのバージョン番号が出力されます[3]。
出力例は以下の通りです。
Application version:
0.117
(以下略)
Playストア版のtermux-infoコマンドではTermuxのバージョン番号が出力に含まれません。
まとめ
F-Droid版のTermuxではリポジトリの設定についての問題が発生しなくなりますので、pkgコマンドを使っていろいろなパッケージをインストールできそうです。
F-Droid版のTermuxはPlayストア経由では提供されないので、Androidのアプリとしては「野良アプリ」ということになりますが、F-Droid版への入れ替え時にはPlayストア版の方はいったん削除する必要がありそうですので、入れ替えの作業中にPlayストア版を削除すべきかどうかで迷った時にはこの記事の手順をご参考にしていただけると幸いです。
なお、ROG Phone 5(ZS673KS)のストレージ容量にはまだ若干の余裕がありそうですので、TeXLiveあたりがインストールできたりするといろいろとできるようになるかもしれません… というか太古の昔のワークステーションが手のひらに載るサイズの端末で実現できることになりますね。😀
この記事は以上です。