Blenderで数式を3Dにしてみる。

By | 2017年5月23日 , Last update: 2017年10月18日

はじめに

前の記事で数式のSVGファイルを作成する方法について書きました。本記事では引き続き、数式のSVGファイルをblenderに読み込み、3D化する方法について書いていくことにします。

なお、blenderのバージョンは2.78a(かつメニューを日本語化したもの)を使用しています。

3D化についてはblenderの「押し出し(extrude)」機能をそのまま使っているので、ご存知の方は本記事は読み飛ばしてもらって構いません。

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作業の手順

3D化は以下の手順で行うことができます。

  1. blenderを起動し、前の記事で作成したsvgファイルをインポートします。メニューバーで「ファイル」を選択し、「インポート」→「Scalable Vector Graphics(.svg)」を選択すると、ファイル選択画面が開きますので、その画面からインポートするファイルを選択できます。
    メニューの選択方法
    インポートファイルの選択: ファイルを選択したら画面右側の「SVGをインポート」ボタンを押します。
  2. インポートした数式を表すオブジェクトは小さくなることが多いので、Aキーを押してオブジェクトをすべて選択後、Sキーなどで拡大する(Bキーを用いて数式が存在すると思しき領域を選択後、Sキーなどで拡大する方法(下図)でもできますが、オブジェクトをメッシュへ変換する操作がうまくいかないことがあるようです)。

    なお、50倍に拡大しても上図のような大きさにしかならないので、ここからはマウスのホイールなどを使って数式に近寄ってから以降の操作を行うこととします。視点を移動させると下図のような感じになります。
  3. ここでオブジェクトをメッシュに変換します。これはAlt+Cボタンを押してメニューを表示後、「カーブ/メタ/サーフェース/テキストからメッシュ」を選択すると行うことができる(下図)はず…

    なのですが、手順2でBキーを用いて領域選択をした場合などに、上記のメニューが表示されないことがあります。その場合には、いったんAキーで選択を解除し、数式のうちどこでも構わないので、マウスの右ボタンを用いて選択し、さらにシフトキーを押しながらマウスの右ボタンをクリックして選択を解除後に再度Aキーを押してから、Alt+Cボタンを押してメニューを表示させると、表示させることができます。
  4. Aキー等を使用してオブジェクトを選択後、Ctrl+Jで統合します。
  5. 編集モードに切り替えて、Aキーを押してオブジェクトをすべて選択します。
  6. Alt+Eを押して、「押し出し」メニューを表示させ、「領域」を選択します。
  7. マウスを動かして適当な厚みを持たせて、左ボタンをクリックします。
  8. オブジェクトモードに切り替えます。
  9. ツールシェルフの「原点を設定」メニューから「原点を3Dカーソルに移動」を選択します。
  10. Gキーを用いて位置を調整後、Rキーを用いてx軸まわりに回転移動させ、物体を立てます。[R][x][9][0]とキーを続けて押すと、x軸まわりに90度回転させることができます。

上図のままだと、本当に立体になっているかどうかがわかりにくいので、ランプを数式に近づけて「3Dビューのシェーディング」を「マテリアル」に切り替えると下図のようになり、なんとなく立体になっている感じがお分かりいただけると思います。

これで数式を3D化できました。

作業内容の保存

ここまでの作業内容は、Ctrl+Shift+Sでファイルブラウザーを開いて、ファイル名を指定し、「Blenderファイルを別名で保存」ボタンを押すと保存できます。

本記事は以上です。