はじめに
Acer E3-112-F14C/S(以下、単に「Acer」と書きます。)にFedora 27 Serverをインストールしてみましたので、この記事ではその手順について書きます。
インストールの準備
Acerには光学系のドライブがついていませんので、USBメモリからインストールします。
というか、AcerはもともとWindows 8.1がインストールされていたものをWindows 10にアップグレードしたものであり、BIOSの設定画面の表示方法がboot時には表示されません。したがって、この時点ではUSBメモリから起動できるかどうかもわからないままUSBメモリの準備を行うことになりました。
USBメモリは以下の手順で作成します。
- Fedora ProjectのダウンロードのページからServerの64-bit Liveイメージをダウンロードする。
- rufusをWindowsのPCへダウンロードし、適当なフォルダに展開する。
- フォーマット済みのUSBメモリを挿し込みます。
- rufusを起動し、USBメモリに必要なファイルを書き込んで、起動可能なUSBメモリを作成します。
BIOSの設定画面に入るための設定。
起動可能なUSBメモリが作成できたら、次はBIOSの設定画面を拝めるようにするための設定をAcerのWindows 10から行う必要があります。実はこの設定方法を調べるのに手間取ってしまいましたが、結果的にはBIOSの設定画面を拝めるようにするための設定としては一般的な方法で助かりました。
BIOSの設定画面を表示させるための設定は以下の手順で行います。
- Windowsアイコン()をクリック後に、設定アイコン()をクリックし、「Windowsの設定」ウィンドウを開きます。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「回復」をクリックします。
- ウィンドウの右半分が「回復」表示に切り替わるので、「今すぐ再起動」をクリックします。
- Acerが再起動するので、F2キーを何回か押します。すると、以下の画面が表示されます。これがBIOSの設定画面です。
Fedora 27 ServerのインストールのためのBIOSの設定
BIOSの設定画面を拝むことができれば、設定が必要な項目はそれほど多くはありません。以下の手順で必要な設定を行います。
- BIOSの設定画面上部のタブメニューのうち、「Boot」を選択します。
- Boot Modeを「Legacy」に(下図(a))、Boot priority orderの先頭に「USB HDD:」を設定します(下図(b))。
- ここで、起動可能なUSBメモリをUSBポートに挿し込んでおきます。
- F10キーを押して、変更した設定を保存します。
設定の変更ができていれば、USBメモリのインストーラが起動してFedora 27 Serverをインストールすることができます。なお、インストールの手順は一般的なFedora 27 Serverの手順と同様です。
まとめ
本来であれば、前の記事で書いたメモリの交換作業が先であるべきところだったかもしれませんが、メモリを交換するということを思いつくのが遅れてしまいました。「インストールの準備」の項でも書きましたが、Fedoraをインストールすることができるかどうかがはっきりしなかったために、そこまで考えが及んでいませんでした。
今後はAcerはファイルサーバとして使用するため、ディスプレイを使うことは緊急時以外はありませんので、蓋を閉じてもサスペンドや電源が切れないように設定したり、Wake On LANの設定を行う必要がありますが、それについては別の記事で書きます。
この記事は以上です。