Leafletでワインの産地というか地域をプロットしてみる(その1): とりあえずプロット。

By | 2018年11月28日 , Last update: 2020年8月30日

はじめに

この記事の続きのようなものを書きます。

leafletは面白そうではあるのですが、なかなかオープンにできて、かつ簡単に作れるような使い方が思いつかず放置気味だったところ、本Webサイトのトップページの「閲覧心得」で用語集的なものを書いていく中で「シャンパーニュ」という用語について書くことになったので、ついでにleafletを使ってワイン🍷とかシャンパーニュ🍾とかの産地を地図上にプロットしてみることにしました。

スポンサーリンク

サクサクとプロット。

以下の手順でプロットに必要なpolygonの情報を取得して、必要なコードを書いていきます。

  1. Wikipediaなどを用いて行政区域の名前を調べて、それっぽい単語を取得する。
  2. 手順1で得た単語を使って、OpenStreetMapで検索し、relationの情報を取得する。
  3. relationのIDが取得できたら、以下のURLにアクセスして、GeoJSONのファイルの中からいい感じそうなものをダウンロードする。
  4. GeoJSONをleafletで読み込むためのコードを書く。
  5. WordPressで作ったページで表示させる。
  6. Enjoy!!👍

プロット例

Champagne / シャンパーニュ

シャンパーニュとは「フランス北東部のシャンパーニュ地方で作られる発泡性のワイン」のことをいいますが、フランスの地域圏としての「シャンパーニュ」は、2016年にアルザスとかロレーヌとかアルデンヌとかと統合されて、「グラン=テスト(直訳すると『大東部』)」地域圏にまとめられてしまったようです(それ以前にアルデンヌとはまとめられていて、1個の地域圏とされていたようですが)。

これだとちょっと的が大きすぎるので、マルヌ県をプロットすることにします(適当)。

マルヌ県のpolygonデータは、以下の手順で取得します。

  1. Wikipediaによると、マルヌ県はフランス語でle département de la Marneというそうなので、OpenStreetMapの検索窓(下図の赤矢印(a))に”Marne”と入力して検索ボタン(下図の赤矢印(b))をクリックしてみます。
  2. すると、「検索結果」のペインに(下図の赤矢印)のように表示されますので、リンクをクリックします。
  3. 下図のようにそれっぽい境界線が地図上に表示されますが、そこはいったん無視して、アドレスバーのURLのうち、”/relation/”のすぐ後ろの数字(下図の赤矢印)を確認します。マルヌ県の例ですと、”7379″になります。
  4. “Polygon creation”のWebサイトにアクセスし、”Id of relation”の入力フィールドに手順3で確認したIDを入力し、”送信”ボタンをクリックする。
  5. 以下のような画面が表示されますので、”GeoJSON”の列(下図の赤矢印)のリンクのうち、適当なものをクリックします。
  6. GeoJSONのファイルがダウンロードされますので、適当な場所に保存します。できるだけ新しく、かつpolygonの頂点の数としてはほどほどのものが良かったので、頂点数が320のものをダウンロードしました。
  7. 本WebサイトのWordpressに組み込み前に、テスト環境で表示させてみます。

    うまく表示されているようです。

このページに埋め込んだleafletで表示させてみます↓


表示できてますね。(`・ω・´)

Beaujolais / ボージョレ

この記事を最初に書いている時点(2018年11月)では暦の上ではノベンバーなわけで、11月といえばボージョレヌーボーですよね。

なんかもう必死ですよね、最近のボージョレーヌーボー。

最近は当日に探すのが手間なので、8月に予約してます。(`・ω・´)


スポンサーリンク

木曜の仕事帰りに買っても冷やせませんし、直後の週末にのんびり開ければいいじゃんって思うんですけどね(※個人の感想です)。

もののWikipediaによりますと、フランス革命以前には「ボージョレ」という名前の州があったようですが、今は「ボージョレ」という名前の行政区域があるわけでないようです。そこで、シャンパーニュと同様に「ボージョレ」という地域が含まれる県ということで、ローヌ県をleafletでプロットしてみます。マルヌ県と同様の方法でGeoJSONのファイルをダウンロードしてきます。

leafletで表示させてみると、こんな感じです↓


もともとはリヨンもローヌ県の一部だったようですが、2015年に分離したためにリヨンの市街を取り囲むような形になったようです。

なお、日本語版Wikipediaによりますと、マルヌ県の西隣のセーヌ=エ=マルヌ県はWebサイトの構築にPlay frameworkを採用しているそうです(2019年9月現在の情報です)。プログラミング言語にScalaを使用しているかどうかは不明です。

Il Borro / イル・ボッロ

フェラガモの中の人が所有しているワイナリーで、日本でも数年前からワインが販売されています。割とおいしいです。

「イル・ボッロという村がイタリアのトスカーナというところにある」ということだったのですが、Google先生やWikipedia親分に聞いてみると、イタリアのトスカーナ州のアレッツォ県というところにあるローロ・チュッフェンナというコムーネ(基礎自治体: 日本でいうところの市町村に相当します。)の中にある分離集落(イタリア語: Frazioni、日本でこれに相当するものはいまいち思いつかないですが、「地区センター」みたいなものの管轄区域みたいなものですかね?)というものの一つのようです。

というわけで、イル・ボッロだと小さすぎる予感がしますので、ローロ・チュッフェンナをleafletでプロットしてみます↓

なお、イル・ボッロは下の端のところにありますので、御用とお急ぎでない方は適宜地図を拡大して探してみていただけると幸いです。

まとめ

プロットの対象がまぁアレな感じというか、圧倒的な天下り感があるのは置いておくとして、前に書いた記事ではネタがなかったためにできなかったleafletにおけるpolygonのプロット例にはなっていると思いますので、何かの参考にしていただけると幸いです。

この記事は以上です。

References / 参考文献