Android11のスマホでLED方向幕を撮るときにはPROモードに切り換えると綺麗に撮れるかもしれないというお話。😀

By | 2021年10月11日 , Last update: 2021年11月20日

かなり長い前振り。

列車やバスの方向幕といえば、20世紀末までは…

や…

や…

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とか、

ちょっと見ずらいですが、

のように、布やフィルムのようなものに文字等が描かれているものでした。

しかし、21世紀になってからはLED(特に青色の光を発光するもの)が安価になったりしたことで…

のようなLEDで表示するものがほとんどになってしまいました。

これはもはや「LEDで何かを表示する器具、またはその器具が表示している情報」なのであって、「幕」ではないような気もしますが、慣習的に「方向幕」と呼ばれているような気がしますので、少なくともこの記事では「LED方向幕」と呼ぶことにします。

そんなLED方向幕ですが、


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屋外で撮影すると…

のようにシャッタースピードにLED方向幕の表示のスピードが追い付かず、そのスピードの差が大きくなると表示されている内容が読めなくなってしまいます。

実のところ、列車やバスの写真を撮る時にはいままでは方向幕の表示状況はあまり気にしていませんでしたが、

のような「LED方向幕の表示自体が撮影の目標」になる写真を撮る際に、スマホの設定のせいで目的としていた写真が撮れないというのはかなり残念な感じがします。

そこで、この記事ではそんな時のためにAndroid 11のスマホ(機種はROG Phone 5(ZS673KS))でシャッタースピードを調整する方法について書きます。

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シャッタースピードを固定する方法

基本操作

スマホに特別な設定を行わずに普通に使っている限り、シャッタースピード等を含めた撮影のためのすべての設定は撮影時に自動的に行われてしまいます。

そこで、Android 11がインストールされているスマホでは、以下の手順でモード切替などを行います(ROG Phone 5(ZS673KS)での操作手順です。機種により操作手順が異なる可能性があります)。

  1. スマホのカメラアイコン(下図の赤矢印)をタップします。
  2. 「写真」と表示されている部分(横スクロールメニュー)を左方向(下図の赤矢印の方向)にスワイプします。
  3. 横スクロールメニュー(撮影モード)の右端の「その他」(下図の赤矢印(a))をタップします。
  4. スマホの画面が上図のように切り替わりますので、「PROモード」(上図の赤矢印(b))をタップします。
  5. スマホの画面が下図のように切り替わりますので、横スクロールメニューの「S」(下図の赤矢印)をタップします。
  6. シャッタースピードの候補を表示するためのダイヤル式のメニュー(下図の赤矢印)が現れますので、所望のシャッタースピードをタップします。

    なお、ダイヤル式のメニューの左端の「auto」をタップすると、シャッタースピードを撮影時に自動的に選択するモードに変更できます。

操作例

シャッタースピードを設定する方法を把握したところで、ダイヤル式のメニューをちょっと操作してみます。

シャッタースピードを短くすると露出が不十分になるので、画面が暗くなります。

さらにシャッタースピードを短くすると…

画面が真っ暗になります。

シャッタースピードは最短で1/8000秒が設定できました。

メニュー上は1/10000秒の設定がありますが、単にシャッタースピードだけを操作しただけでは設定ができませんでした。ISO等の設定も別に行う必要があるかもしれませんが、この記事ではそこまでは追求しないことにします。

次に、シャッタースピードをどこまで長くできるか調べてみます。

すると…

画面が真っ白になります。

シャッタースピードは最長で32秒が設定できました。

なお、開放(及び開放することによるバルブ撮影)はできないようです。

動作確認

新幹線の「修学旅行」幕の撮影後に小田急江ノ島線の中央林間駅の近くまで行く用事がありまして、その帰りに大和駅でいったん改札を出たところ…

バスが停車していました。🚌

そこで、スマホを向けて写真を撮ろうとしたのですが、シャッタースピードが速すぎてLED方向幕が表示できていなかったのがスマホの画面上でわかったので、前節の方法でPROモードに変更してシャッタースピードを1段階ずつ長くしていきます。

その結果、1/125秒にシャッタースピードを設定するとLED方向幕が表示できることがわかったので、そこで撮影したのが↓の写真です。

背景は白くなっていますが、バスの方向幕はきれいに撮れています。

また、上記の画像(の元画像)のEXIF情報を調べると…

となっていて、シャッタースピードが1/125秒であることを確認することができました(上図の赤矢印)😀。

PROモードを横スクロールメニュー(撮影モード)に表示させる方法

ROG Phone 5(ZS673KS)ではPROモードは横スクロールメニュー(撮影モード)に表示するように設定されていないため、PROモードへ切り替えるには2回のタップが必要です。

スマホでの写真撮影はスナップ写真的なものを撮影することがほとんどなため、2回タップしている間にシャッターチャンスを逃してしまうという事象が多々発生しそうです。

そこで、以下の手順で横スクロールメニュー(撮影モード)に表示するように設定してしまうことにしました。

  1. スマホのホーム画面から「カメラ」をタップします。
  2. カメラ画面の左上の歯車アイコン(下図の赤矢印)をタップします。
  3. 「設定」画面に切り替わりますので、「カメラモードの編集」をタップします。
  4. 「Proモード」の行の先頭にある丸の部分(下図の赤矢印(a))をタップします。なお、「Proモード」の行の末尾にある「=」のアイコン(下図の赤矢印(b))をドラッグすると表示順を変えることができますが、今回の設定変更では表示順は変更しませんでした。
  5. カメラ画面に戻り、設定変更が反映されているか確認します(下図の赤矢印)。

ここまでの設定変更で横スクロールメニュー(撮影モード)「その他」をタップすることなくPROモードへの切り替えができるようになりますので、被写体を発見した時の慌て度合いが少しは緩和されそうです。

なお、PROモードは設定画面上では「Proモード」と表示されますが、そのあたりはあまり気にしないことにします。🤔

まとめ

スマホのシャッタースピードの調整を行う際には、PROモードへ切り替える操作が必要なため、その分操作性が悪いのは致し方のないところです。

しかし、いったんPROモードに切り換えてしまえば、シャッタースピードを調整したときの写り具合が撮影前に確認できたりするなどの機能やシャッタースピードを調整したときの設定を保存する機能がある場合があります(※スマホの機種により異なる可能性があります。)ので、特に被写体が止まっていて調整の時間がある場合に一度試しておくと、いざというときに役立つかもしれません。

この記事ではシャッタースピードのみを調整していますが、ISOを調整することでシャッタースピードを調整する方法もありそうです。機会があったら別途試してみるつもりです。

この記事は以上です。