相鉄の株主優待乗車券で行くロマンスカーミュージアムの旅(with 特別展示『小惑星探査機「はやぶさ2」の旅×ロマンスカーの旅』)(3/5: 「はやぶさ2」とロマンスカー)

By | 2021年9月17日 , Last update: 2021年9月19日

はじめに

ロマンスカーミュージアムの中の「ロマンスカーギャラリー」で2021年9月3日から7日まで開催されていた(特別展示『小惑星探査機「はやぶさ2」の旅×ロマンスカーの旅』、以下「はやぶさ2の特別展示」と書きます。)を見てきましたので、それについて書きます。

なお、この記事は以下の記事の続きになります。

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展示

展望席

「はやぶさ2」の特別展示は「ロマンスカーギャラリー」のHiSE車とRSE車の間のスペースで行われていました。

小惑星「リュウグウ」のサンプルを収容して地球まで持ち帰ってきたカプセルと地球の大気圏への再突入後に使用する地表への着陸用のパラシュートなどが展示されていましたが、近寄っての撮影は残念ながら不可だったので…

RSE車の展望席からの風景をお楽しみください。🐼🐥

展望席からの見晴らしは最高ですね。🛰

現場からは以上です。🛰

小惑星探査ミッションの説明

いい感じにお茶を濁したところで、「はやぶさ2」の展示の説明ボードを見ていきます。

ロマンスカーの旅と「はやぶさ2」の旅を比較しています(2枚目はボードの両端が切れてしまいました)。


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桁が違います。

「はやぶさ2」の目的地である小惑星「リュウグウ」の模型です。

「リュウグウ」の実物は直径が850-880mくらいのようですので、縮尺1/1000の模型のようです。

小惑星「リュウグウ」の説明です。

ボードの下部がブレてしまっていますが、「リュウグウ」には日本人になじみのある昔話またはおとぎ話に関連する地名が命名されています。


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ちなみに、「はやぶさ」初号機の目的地であった「イトカワ」(直径:156.5m)の地形には地球上に実在する地名が命名されています。

「はやぶさ2」のミッションです。

できるだけ多くの種類の小惑星のサンプルを得るためにいろいろな手法が検討され、実行されました。

その結果、大量のサンプルを地球に持ち帰ることができたのは記憶に新しいところです。

「はやぶさ2」のレプリカの展示

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「はやぶさ2」の本体及び搭載されていた機器のレプリカの展示です。


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まず、「はやぶさ2」本体のレプリカ(とRSE車)です。

かなり大きいです。

反対側から撮影してみました。

ローバー(探査車)です。

2台用意されました。どちらもかなり小さいです。

地球の大気圏に再突入する際のカプセルのカットモデルです。大気圏に再突入する際に空気抵抗を受ける側の表面を中心に高温になります(アニメの演出とかでよくあるやつです。)ので、カプセル全体がヒートシールドや断熱材で覆われています。

ターゲットマーカーです。小惑星の表面に投下して人工的な目印を小惑星上に設定後、着陸時に「はやぶさ2」を着陸地点に誘導するために使用されています(詳細な説明は↓の写真参照です)。

小惑星への衝突実験の様子を撮影するためのカメラです。

小惑星に物体をぶつける実験を行う際に、「はやぶさ2」の本体に不測の影響が出ること(物体の衝突により小惑星から分離した岩石などが「はやぶさ2」本体に衝突し、最悪の場合「はやぶさ2」が破壊されること。)を防ぐため、実験の撮影を行うカメラ自体も「はやぶさ2」から分離され、「はやぶさ2」本体は実験対象の地点から離れた場所に退避させます。

衝突実験の爆薬部です。単に物体を小惑星にぶつけただけだとクレーターがうまく形成されないかもしれませんので、爆薬を使って確実にクレーターを作るための対策を講じています。

拡張ミッション

小惑星のサンプルも無事地球に投下した後の「はやぶさ2」は「はやぶさ」初号機と同様に大気圏に再突入させて燃え尽きてしまうのか… と思いきや、地球の重力を使って加速しながら2031年7月に小惑星「1998 KY26」に接近して「はやぶさ2」に残されているリソースを使って観測等を行うことになっています[1]。

「はやぶさ2」はあと10年くらい(この記事を最初に書いた時点(2021年9月)の情報です。)戦うようです。

高速で自転していて、大きさも「イトカワ」よりも小さい(よって小惑星の引力も小さいであろう)「1998 KY26」にターゲットマーカーを投下して着地をさせることができるのか、着地できたとして探査機の誘導ができるのか、はたまたターゲットマーカーは別の目的で使うのか、JAXAの宇宙研の中の人の腕の見せ所ですね。

その他

「はやぶさ2」の中の人のインタビューなどが収録されたビデオが放映されていました。

「はやぶさ2」@ジオラマ

「はやぶさ2」の特別展示の期間中限定かどうかはわかりませんでしたが、ジオラマにも「はやぶさ2」が飛んでいました。

まとめ

本Webサイトの管理人たるpandaは大学院生のときに宇宙探査系の研究をやっていたことがあります。

しかし、それはもうずいぶんと昔のことで、「はやぶさ2」の装備や展示物を見るのは初めてだったのですが、「はやぶさ」初号機の経験(=不測の事態をできるだけ数多く想定し、それらへの対策を可能な限り施すこと。)が「はやぶさ2」に積んでいる装備や運用の方法に活かされていると感じました。

「はやぶさ2」は地球からの制御を受けて、特定の天体(太陽も含みます。)の周回軌道に投入されずに太陽系内をあと10年ほど飛び続ける予定となりましたが、このような長期の運用を行う飛翔体は世界中を見渡してもほぼ例がなく(太陽系の外に飛んで行ってしまった飛翔体ならボイジャー、パイオニア9,10号等の例があります)、地球からこの記事を最初に書いた時点(2021年9月)で制御ができるものとなると「はやぶさ2」が唯一なのではないかと思います。

よって、途中で通信途絶なんてことにならないで行路ご安全に「1998 KY26」まで無事飛びつづけて欲しいと切に願うところであります。

ちょっと寄り道しましたが、「ロマンスカーミュージアム」の旅はRSE車の脇を抜けて…

ジオラマパークへと続きます。

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References / 参考文献

  1. JAXA はやぶさ2プロジェクト (Hayabusa2 Project)