はじめに
東武鬼怒川線で運転されている「SL大樹」にかつて国鉄・JR北海道で使用されていた「まりも」・「はまなす」用ドリームカーが連結されていると聞いたので、GoToキャンペーンの対象に東京都発着のものが含まれる前に乗りに行ってきました。
また、ついでと言ってはアレですが、新宿発着の「スペーシアきぬがわ」にも乗ってきました。
行程
横浜からの行程は以下の通りです。
横浜→(湘南新宿ライン)→新宿→(スペーシアきぬがわ11号)→下今市→(SL大樹5号)→鬼怒川温泉→(スペーシアきぬがわ6号)→新宿→(湘南新宿ライン)→横浜
日帰り往復です。鬼怒川温泉での滞在時間は1時間ほどです。
定期列車だけを使った場合でも横浜から新宿での乗り換え1回だけで東武日光や鬼怒川温泉に行けるという便利な時代になりました。
なお、横浜-新宿間の湘南新宿ラインの往復はグリーン車に乗車です。また、鬼怒川温泉→新宿のスペーシアきぬがわ6号は個室を予約です。
切符の購入
SL大樹
SL大樹の指定券は東武鉄道の公式サイトから購入できますので、まずこれを予約します。
インターネット予約もできますが、その際にはe-チケットっぽい感じになります。
予約完了のお知らせのメールが指定券のかわりになります。
SL列車にe-チケットとは斬新な組み合わせですね。
スペーシアきぬがわ11号
行きのスペーシアきぬがわ11号はえきねっとで予約の上、発券です。
スペーシアきぬがわは東武の100系(スペーシア)が使用されますが、指定券は東武の駅や旅行センターではなく、JR側で扱っているので、えきねっとでとりあえず予約します。
スポンサーリンク
乗車日の3週間くらい前に予約した時点では4連休の初日(それも午前)の列車にもかかわらずガラガラでした。
その他の乗車券など
SL大樹の指定券が取れたところで、えきねっとで予約したスペーシアきぬがわ11号の指定券を受け取りつつ、帰りのスペーシアきぬがわ6号の個室の予約を取ります。
スペーシアきぬがわの個室(JR線内ではグリーン車になります。)の指定券はえきねっとでは取り扱っておらず、JRのみどりの窓口でしか購入できないので、横浜駅のみどりの窓口で勤務先の最寄り駅から鬼怒川温泉までの往復の乗車券とともに購入です。
行きの鬼怒川温泉までの特急券はどうするのかとか、乗車券の発駅が横浜駅ではないのはなぜなのかといったあたりのことを3回くらい確認されましたが、行きの分はすでに確保済みであることや横浜駅から乗車券の発駅までは定期券がある旨を説明し、なんとか発券です。
帰りの個室も無事ゲットです。✨
当日の往路
横浜→新宿
新宿までは湘南新宿ラインのグリーン車で行きました。
グリーン車は平屋派です。
新宿→下今市: スペーシアきぬがわ11号
新宿に着いたら…
ほぼ特急列車専用の5,6番線に移動です。
ちょっと時間があるので、撮り鉄です。
スポンサーリンクなぜか新宿駅で撮り鉄🚞
E353系です。#lifeinyokohama pic.twitter.com/AgkNxu5hBm— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
そうこうしているうちに、スペーシアきぬがわ11号が入線してきました。
3号車です。
車内です。満席でした。
ちょっとクラシックな感じの大型の折り畳み式テーブルです。
指定券です。
新宿を発車すると、池袋・浦和・大宮と停車します。
大宮で見かけた6扉車。#lifeinyokohama pic.twitter.com/EXVBwLbKpT
— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
大宮では6扉車が留置されていたのが見えました。
大宮の次は栃木ですが、途中栗橋駅で乗務員交替(JR→東武)のための運転停車があり、栗橋駅を発車直後に加速もほどほどなところで、JRと東武を電気的に分離するための無電区間をかなり低速で通過します。
途中栃木でまとまった人数が降りました。
お彼岸ですからね。
栃木・新鹿沼と停車すると、いよいよ下今市に到着です。
ここで鬼怒川温泉に向かうスペーシアをお見送りです。スペーシアきぬがわ11号から降りた人はそれほど多くありませんでした。
下今市で撮り鉄タイム。📷
下今市駅はちょっと昔の国鉄の駅っぽく改装されていました。
下今市駅に到着です。
国鉄みたいな感じです。🚂#lifeinyokohama pic.twitter.com/14iyT25e4J— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
SL牽引の列車に乗車したことで浴びた煤を落とすための洗面台もありました。
これから乗車する14系客車は固定窓なので、顔に煤を浴びる心配は(たぶん)ないと思います。
野岩鉄道の6050系がいました。#lifeinyokohama pic.twitter.com/lmcQcyMI7E
— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
野岩鉄道の6050系(61103F)がいたので、撮影です。
What time is it?
It's SLOW time!!#SL大樹#lifeinyokohama pic.twitter.com/MohX57fqmY— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
SL大樹のポスターです。この他にもいくつか種類がありました。
下今市駅のホームとオハフ15 1です。オハフ15 1には東武入線時に装備されたと思われる列車無線アンテナ(屋根上のL字型のもの)が立っています。
#C11207 が転車台に載ってます。#lifeinyokohama pic.twitter.com/HntYpEo4Jd
— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
SL大樹を牽引するC11 207が車掌車のヨ8634とともに転車台に載っています。
今SL列車を本線上で営業運転する場合には、SLが一般的に運用されていた当時は存在しておらず、かつ必要のなかった保安装置を搭載する必要があります。しかし、C11 207は小型の機関車で搭載のためのスペースを確保できないようで、保安装置を車掌車のヨ8634に搭載し、営業運転時は事実上の固定編成としています。
ヨ8634もC11 207と同じく黒色に塗装されているので、そのあたりの事情に詳しくないと、ヨ8634がテンダ(炭水車)っぽく見えてしまうかもしれませんが、テンダでないことがわかっていても違和感はあまりない感じです。
保安装置の搭載スペースについてはSL列車の運転を行っているところはどこも苦労しているようです。
そのせいでC11 207と車掌車(ヨ8634の他にもう1両あります。)は事実上2両1組のユニットとして運用されています。また、ヨ8634のC11 207と連結しない方の車端部に入れ換え時に使用するものと思われる小型の白色の前照灯が設置されていました。
これから乗る #SL大樹 用の14系客車の入れ換えを #DE101099 がやっていました。#lifeinyokohama pic.twitter.com/e56HrAjhjM
— pandanote.info (@Pandanote_info) September 19, 2020
転車台のある側から撮影したSL大樹用14系です。手前からオハフ15 1-オハ14 505-スハフ14 5-DE10 1099でした。
オハフ15 1とスハフ14 5はJR東海→JR四国からの東武、オハ14 505は500番台への改造後にJR北海道に継承され、「ドリームカー」に改造されてからの東武ということで、どの車両もそこそこ数奇な運命をたどっています。
左のオハフ15 1は乗降扉が原型の2枚折戸、右の北海道仕様のオハ14 505は乗降扉が引戸です。
そうこうしているうちに…
扇形庫からC11 207とヨ8634が登場です。
スマホで撮影した縦長動画をAviUtlで変換してます。
庫内で前照灯が点灯されるまで、C11 207がカニ目であることに気が付きませんでした。🚂#SL大樹#lifeinyokohama pic.twitter.com/vi4hr5rDrF— pandanote.info (@Pandanote_info) September 29, 2020
C11 207とヨ8634が扇形庫を出て、鬼怒川温泉側に向かい…
下今市駅の転車台で回転するDE10 1099
この後 #SL大樹 の補機として最後部に連結され、鬼怒川温泉駅に向かいます。#de10を貼ったら何いいね来るか #lifeinyokohama pic.twitter.com/GrwjbF5vsr— pandanote.info (@Pandanote_info) September 22, 2020
それと入れかわりに補機となるDE10 1099が浅草側に向かいます。
そこへ、浅草からリバティ会津117号・リバティけごん17号がやってきました。
リバティ会津117号・リバティけごん17号は下今市で切り離しですが…
切り離しシーンを見ようと人だかりができています。
このリバティ会津117号・リバティけごん17号からかなり降車したようで、下今市駅のホームがSL大樹に乗車すると思しき人でいっぱいになりました。
リバティ会津117号・リバティけごん17号が発車したところで、SL大樹が補機のDE10 1099に牽引されて、浅草方に移動です。
ここで往路の途中ですが、次の記事に続きます。
14系も製造からそろそろ50年が経過することもあってか、車体がさすがにくたびれた感じがありました。
機関車に限らず、客車の方も時間とともにメンテナンスが難しくなってきますので、JR西日本の35系客車のように昔の雰囲気の車両を完全新造してしまうという割り切りもありなのかなぁと思いました。
ということで、記事も長くなってまいりましたので、続きは次の記事といたしたく存じます。
つづく。