はじめに
「北斗星」のB寝台に青函トンネルの開業直後に乗って以来…
「カシオペア」に乗るために飛行機で札幌に乗り込んだものの、札幌への出発前日に函館本線が豪雨による路盤流出のために不通となった影響で「カシオペア」が運休となり、やむなくJALのファーストクラスで東京に戻ってきたことがあったりとかで…
見送り or 出迎えだけで乗る機会のなかった寝台列車ですが、この度「サンライズ瀬戸」に乗ることにしました。
サンライズツインの予約
今回の乗車は嫁様も一緒なので、1人用の個室になってしまうA寝台(個室)「シングルDX」を2部屋予約するのではなく、B寝台ですが2人用の「サンライズツイン」を狙います。
「サンライズツイン」の部屋数は「シングルDX」よりも少ないので、発売開始と同時に予約が取れるよう努力する必要がありそうです。
Club J-WEST(現WESTER)に入会
本Webサイトの管理人たるpandaは神奈川県在住(かつ新横浜駅が近い。)です。
よって、JRの寝台列車や「サフィール踊り子」の個室や「スペーシアきぬがわ」の個室のような希少性の高いチケットをできるだけ確実に予約するためには、「みどりの窓口」か新横浜駅の「きっぷうりば」(JR東海には「みどりの窓口」という概念はありません。)の窓口に乗車日の1ヵ月前の午前10時のちょっと前に並んで、午前10時になると同時に窓口の中の人に予約のための処理をしてもらい、処理を行った時点で空きがあればチケットが購入できるという「10時打ち」という方法をとることが一般的です。
上記の方法でも窓口の待機列のできるだけ先頭(可能であれば先頭)に並ばないとチケットが購入できないケースが多々あります。そもそも、乗車日が土休日であったとしても1ヵ月前の日は平日であることの方が多いので、チケットを確実に入手するために窓口へ簡単に出向くことができるほど社会人は暇ではありません。
昨今はそれに加えて「みどりの窓口」が廃止となる駅が増えてきました(↓はJR東日本 横浜線 鴨居駅の例です。なお、以下のポスターで案内されている菊名駅は2021年12月20日で、中山駅は2022年12月15日をもってそれぞれ営業終了になっています)。
代替策としては指定券券売機的なものを設置するようですが、すべての種類の切符が券売機の操作だけで購入できるものではないらしいことと、切符の購入という行為自体に慣れていないと操作が難しいようです。
また、10時打ちを行うという観点から考えると「みどりの窓口」の中の人にお願いした方が確実であると考える人が減らない限り、「みどりの窓口」のある駅(または新横浜駅のようなJR東海の大きめの駅)が減る分だけ、他の駅に10時打ちによる購入希望者が以前にも増して集まってくることが予想されます。
人込みに行くと体調が悪くなったりすることはないものの、時節柄あまり人の密度が高いところに長い時間居続けるのは避けたいところです。
スポンサーリンク
人の密度が高くなりそうな「みどりの窓口」まで出向くのを回避したいとなると、ネット経由での購入を検討することになります。しかし、JR東日本の「えきねっと」では「サンライズ瀬戸」のチケットの取り扱いが(この記事を最初に書いた時点(2022年5月)では)ありませんでした。
そこで、「サンライズ瀬戸」のチケットの取り扱いがあるJR西日本の「Club J-WEST」(現WESTER)に入会し、ネット会員になることにしました。
入会手続き自体は「JRおでかけネット」のサイトのページから「J-WESTネット会員 新規登録」のページを探し出して、クリックして画面の案内に従って操作することによって行います。
最終的に「会員登録完了のお知らせ」が送られてくるとネット会員としての入会手続きは完了です。
…という手続を乗車日の1ヵ月前のちょっと前に行い、「サンライズツイン」のチケットの購入に備えます。
e5489で10時打ち
購入当日は午前10時のちょっと前に自宅のPCより「Club J-WEST」のサイトにログインし、e5489のサイトに移動して「その他の特急・新幹線予約」をクリックして、以下の画面を表示させます。
※本節の画面については本記事のために操作を再度行って取得したものを含みますので、日付などは実際に予約を取得した際のものとは異なります。
次に、発着駅及び日時の選択のうち時間と分を入力します。日付の方(上図の赤矢印)は午前10時までは選択ができないようなので、午前10時になるまで待ちます。
午前10時になると乗車日が選択できるようになるのですが…
午前9時59分30秒あたりからこのサイトは激重になります。
みんな考えることは一緒です。
それでも午前10時を10秒ほど過ぎたあたりからは次のページに進めるようにはなりますので、そのまま進むと…
すでにかなり予約が進んだ状態になっていて、「シングルDX」は売り切れていたりします。
それでも「経路・設備選択」の画面で「この列車を変更」のリンク(下図の赤矢印)をクリックし…
その結果表示されるポップアップウィンドウ中の「後の列車」ボタン(下図の赤矢印)をクリックして…
なんとか「サンライズツイン」の「人数・座席位置・乗車券」画面にたどり着いたのですが…
「大人2人だから上図の赤矢印のところは『2』を選択だよね♪」
と思って、「2」を選択してから乗車券を購入するかどうかを選択後、上図の画面下部にある「次へ(新規予約)」ボタンをクリックして、「横浜駅では受け取れない」旨の警告画面などをスルーすると…
というエラー画面が表示されます。
10時打ちの作業の最中で、ただでさえ途中経過の表示画面が多くて焦っているところに心当たりのないエラー画面が表示されると、
ものすごく焦ります。
それでもここはいったん落ち着いて、いったん1名利用で再度挑戦してみます。
すると、「最終確認」の画面にたどり着くことができます。
「ご利用人数」(上図の赤矢印(a))が「おとな1人」のままであるのは気になりますが、金額(上図の赤矢印(b))が正しかったので、返金や追加の支払いで問題が起こる可能性は小さいだろうと判断して部屋を押さえることを優先し、予約を完了させました。
ここまでの所要時間は日付を選択する操作を行ってから10分ほどでした。
チケットの引き取り
予約ができたところで、新横浜駅に向かいます。
有人の窓口は混んでいるので、クレジットカード専用の券売機で発券します。
端末を操作して…
無事発券されました。🎫
券面に「2人用」との記載があるので、意図したチケットが発見されていると信じることにしました。
e5489なのに券面の字模様がJR西日本の「W」でなくJR東海の「C」であることは写真からはわかりにくいものの、列車名の表示(「サンライス瀬戸サツイン」)がマルスシステム上では別列車として扱われていることを窺わせるものだったり、発行者と引き取り場所が別々に記載されたりしている等、なかなか情報量の多い切符です。
これで今回の旅行用のチケット購入における最大の難関と予想されていた寝台個室が確保できました。
乗車券の購入
乗車券は…
横浜駅の「みどりの窓口」の隣の…
指定席券売機で購入です。
旅行に出発です。
JR(←国鉄)のマルスシステムでは個室などの特殊な席または装備を持つ列車に対して、それらの席または装備だけを集めた仮想的な列車を定義し、その仮想的な列車に対して本来の列車名とは別の列車名を割り当てることが行われますが、「サンライズ瀬戸」もその例に当てはまるようです。
その「別の列車」という概念があるために、実際に乗る列車は同じであるにもかかわらず「後の列車」という表記がe5489のWebの画面のインタフェース上に現れているものと推察されます。
285系も登場から25年近くが経過し、後継車種の話題やそもそも列車自体が存続できるのかとかといった議論が賑やかになり始める頃合いになってきましたので、ちょっと岡山まで乗ってくることにしました。
岡山からはちょっと内陸の方に向かいます。
この記事は以上ですが、次の記事に続きます。