はじめに
先日、開業間もないライトライン(宇都宮・芳賀ライトレール)に乗りに行った際は午後の半日分しか時間が取れなかったうえに、主役は「ライトライン」であり、HU300形でした。
そんなこともあってE131系600番台についてはマークが薄かったこともあり、まともに撮影ができませんでした。
また、「スペーシアX」の方のN100系の増備のペースがあまり速くない(=100系が急速に淘汰される可能性が低い)こともわかってきたので、それならばN100系が2編成しかない今のうち(この記事を最初に書いた時点(2023年11月)の情報です。)に100系に乗っておいた方が良さそうだと判断しました。
以上、「野生の勘」でした。
上記2つの課題を組み合わせ、「100系に未だ乗れるうちに乗車して東武日光まで行って、JRの日光駅からE131系600番台に乗る。」ことにしました。
乗車券・特急券の購入
個室グリーン券を購入
例によって乗車券の購入は後回しで、新宿から東武日光までの個室グリーン券を買います。
JR線区間発着(栗橋駅は運転停車のみのため、発着駅には含まれません。)の「スペーシア」の個室グリーン券はJRの指定席券売機でのみ購入できます。
そこで、横浜駅のJRの指定席券売機で購入します。
端末を操作すると…
写真ではわかりにくいですが、グリーン車の選択ボタン(上の写真の赤矢印)に「個室のみあり」と表示されています。
JRの指定席券売機にしてはかなり珍しい表示です。
上の写真の赤矢印のボタンを押すと…
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個室グリーン券を発券できます。
乗車2週間前のタイミングだったにもかかわらず、あっさり予約が取れました。
休日おでかけパスの購入
本Webサイトの管理人たるpandaはリモートワークで仕事をしていて職場に普段は通勤していないため、定期券を持っていません。
休日に東京より北へおでかけをする(しかも日帰り)ということであれば、「休日おでかけパス」の出番です。
「休日おでかけパス」は使用の前日に横浜駅のJRの指定券券売機で使用日を指定して購入です。
行きの横浜→栗橋間と、帰りの自治医大→横浜間はこの乗車券を使用します。
ゆき
湘南新宿ラインで新宿へ
横浜駅からは湘南新宿ラインで新宿駅に向かいます。
日光へ行きたいのなら新宿から先も引き続き乗車して小金井まで行き、そこから宇都宮経由で日光に向かうこともできますが、気にしないことにします。
湘南新宿ラインのグリーン車で新宿に向かいます。
スペーシアで東武日光へ
新宿で撮り鉄
新宿では50分ほど時間があったので…
発車標で「スペーシア日光1号」の発車時刻を確認後、撮り鉄です。
9時ちょうどの「あずさ11号」の2分後に臨時列車の「あずさ81号」が続行するというダイヤで、さらにその「あずさ81号」が…
富士山・河口湖まで行くこれまた臨時列車の「富士回遊81号」を併結しているようなので、9,10番ホームに行ってみることにしました。
「あずさ・富士回遊81号」のE353系です。
外国人の観光客と思しき乗客でホームがあふれかえっていました。
E353系の連結面です。
「富士回遊」の行先表示幕のアニメーション表示です。
富士山の絵がちょっとかわいいです。
乗ります
発車時刻が近づいてきたところで、「スペーシア日光1号」の発車番線(6番線)の6号車の乗車目標のところに向かいます。
新宿発の「サフィール踊り子」も6番線からの発車のようで、乗車目標が表示されています。
「サフィール踊り子」の2号車は個室グリーン車ですね。
「踊り子5号」が目の前を通り過ぎて行った5分後くらいに…
「スペーシア日光1号」が新宿駅6番線に入線してきました。
日光詣の編成(100系の106F)でした。
さっそく乗り込みます。
個室です。
4名用の個室です。
少し古くなりましたが、それでも贅沢な空間です。
テーブルは重厚感があって、大きいです。
6号車に乗車してくる人は他には現れませんでした。
実質的に貸切状態です。
車内探検(3号車)
「スペーシア日光1号」は定刻通りに新宿駅を発車です。
車掌による改札が終わったところで、車内を探検することにします。
なお、乗車券の乗り越し精算(栗橋→東武日光間)は東武日光駅で精算してくださいとのことでした。
車内探検といっても、
「ちょっと3号車の様子を見に行ってくる。」
という程度のものですが、3号車に行ってみると…
サービスカウンターは閉鎖されていました。
はるか遠いその昔、諸々の事情で「営業休止中」といいつつ食堂車を連結していた国鉄の特急列車のような感じになっています。
最近まで営業していた自動販売機も2021年8月をもって営業を終了してしまったようです。
車内探検(6号車)
6号車も探検です。
ブルーリボン賞のプレートです。
個室への入口に至る通路へはこの扉を通らないと入れません。
廊下の奥が乗務員室です。
「SPACIA」のロゴ入りヘッドレストカバーです。
栗橋
新宿を出発して約1時間ほどで栗橋駅に到着(運転停車)です。
栗橋駅からは構内の連絡船を通って東武日光線に入ります。
運転停車中に「スペーシア」が浅草に向けて走り去っていきます。
下今市
新鹿沼駅を発車すると、急勾配を登っていきます。
東武日光駅まであと10分というところで、最後の途中停車駅である下今市駅に到着です。
機関庫です。
DE10形っぽい機関車が休んでいるのが見えました。
下今市駅では新藤原行の各駅停車と接続してから発車です。
東武日光に到着
下今市駅を発車して最後の急勾配を登り切ると、東武日光駅に到着です。
浅草への発車を待つ「スペーシアX」がお出迎えです。
500系「リバティ」も停車中でした。
500系とN100系の並びです。
新宿駅で撮影できなかった「東武日光」行きの行先表示を撮影です。
改札の有人窓口へ向かい、「休日おでかけパス」の区間外となる栗橋-東武日光間の運賃を精算です。
有人窓口には20人ほどの外国人の観光客っぽいお客さんが群がっていたものの、10分ほど並んだ末になんとか精算を終えて改札外に出ることができました。
東武日光駅前の日光軌道線の保存車両も撮影です。
国鉄(当時)の日光駅前から最大60パーミルの急勾配をひたすら登る路線だったようです。
「最大60パーミル」というのは同じ栃木県内のライトラインと同じ最大勾配ですね。
日光
日光で昼食を食べて、お菓子系のお土産を購入です。
かえり
日光線に乗ります
帰りはJR日光駅からJRの日光線で宇都宮駅に向かいます。
東武日光駅をスルーして…
日光駅に到着です。
のんびりと散歩しているうちに宇都宮行の電車の発車の時刻が近づいてきてしまったので、そそくさと改札内に入ります。
205系600番台を置き換えたばかりのE131系600番台に乗車です。
600番台では15編成のうち2編成しかない線路設備モニタリング装置付きの編成でした。
205系600番台は4両編成だったところ、それを3両編成のE131系600番台に置き換えてしまったところに外国人の観光客っぽいお客さんがかなり乗っていたためか、車内の座席は日光駅を発車する時点ですでに埋まってしまいました。
座れない人も現れる中で日光駅を発車です。
外国人の観光客は途中駅では降りず、かつ途中の駅からは地元の人が乗車してくるため、終点の宇都宮駅に着くころにはかなりの混雑でした。
鹿沼行の区間列車を観光シーズンだけ日光駅まで延長運転するか、E131系600番台を2編成繋いで6両編成で運転しても良さそうだと思いました。
ライトライン
宇都宮駅に到着後はライトラインに嫁様を乗車させます。
時間の関係など諸々の事情で宇都宮駅東口-宇都宮大学陽東キャンパス間を往復乗車します。
ベルモールで折り返しです。
ライトラインの車両と自動車が衝突する事故が2023年8月26日に開業以降数件発生していることからか、啓発のための看板がベルモールの駐車場の出口のすぐ脇に設置されていました。
宇都宮といえば餃子
宇都宮駅まで戻って来てからはみんみんの餃子を購入です。
宇都宮から横浜までグリーン車で直通
宇都宮駅からは湘南新宿ラインの逗子行に乗車して、横浜駅に向かいます。
小山→大宮間は快速運転を実施する列車です。
グリーン車がなぜか大行列でした。
なんとか平屋の席を確保です。
乗車した逗子行は定刻通りに宇都宮駅を発車して、ひたすら南下します。
久喜駅でグリーン車に着席できないお客さんが現れ始めました。
また、新宿駅でかなりのお客さんが降りていきました。
宇都宮駅から2時間10分ほどで…
横浜駅に到着です。
お疲れ様でした。
まとめ
外国人の観光客がなんで普通列車しか走っていないはずのJRの日光線にたくさん乗っていたのだろうと考え始めて思い当たったのが、成田エクスプレスで広告していた「JR Tokyo wide Pass」でした。
これは、日本以外のパスポートを持っている人(外国人であれば旅行者でなくても良い。)を対象にJR東日本が販売しているフリーきっぷ[1]で、関東地方のJR東日本管内の鉄道各線と東京モノレール、伊豆急行、富士急、上信電鉄、りんかい線の全線と埼玉新都市交通の一部(大宮-鉄道博物館間)が3日間乗り放題(新幹線を含むJRの特急列車の普通車指定席にも追加料金なしで乗車できますが、グリーン車またはグランクラスに乗車する際にはグリーン券またはグランクラス券を購入する必要がある(Passは乗車券としてのみ使用可能。)ようです。)で、さらに東武鉄道については栗橋-下今市間はJR線直通の特急列車に乗車する場合に限り、下今市-東武日光及び下今井-鬼怒川温泉間の各駅まで乗車できるというきっぷです。
「このきっぷさえ買えば日光に行ったついでに新幹線に乗れる上に、東京駅で新幹線から成田エクスプレスに乗れば成田空港まで行ける。」とわかれば購入する外国人は多いんじゃないかなと思いますし、JRの日光線が混雑していて座れなかった件は新幹線や成田エクスプレスに乗った記憶で上書きされるので、JR的にもおいしいきっぷなのではないかと思います(※個人の感想です)。
この記事は日光・宇都宮日帰り旅行のうちの撮り鉄・乗り鉄編をお送りいたしましたが、次の記事ではお食事・お土産編をお送りいたします。
panda先生の次回作にご期待ください。